いらっしゃいませ。お話の各1話目はこちらから。

はじめまして itti(イッチ)と申します。こちらは、イッチが趣味で書いておりますBL小説やイラスト、漫画などを盛り込んだ憩いの場所。全てはボーイズラブに傾いておりますので、共有して頂ける方はどうぞお入りください。尚、別のサイトでも活動しております。pixiv・アルファポリス・fujyossy・エブリスタでもBL小説やイラスト、漫画、などを投稿中。現在のお話と 過去の小説の各一話目にリンクを貼っておきますので、「題名...

『迷惑な落とし物。』13

 時折耳に入る声高の男の声が、俺の身体に向けられている事を知らず、ゆっくり瞼を開ければぼんやりと目前の景色を見る。- えっと.........、確か赤い扉のバーに来た筈。髭の優男、...............名前はなんだっけ...............段々視界が開けてくると、そのヒゲの優男が俺に気付いた。「あ、目、覚めた?」「............え?」冷たいカウンターに頬をくっつけていたのか、ゆっくりと頭を上げると触れていた部分だけがじんわ...

『迷惑な落とし物。』12

 「今晩、時間あるなら付き合わない?」店の後片付けを済ませて、スタッフルームに行きコートに手を掛けた時だった。大原さんが俺の背中から声を掛けてくる。「は?俺、ですか?」肩を上げると、そうっと振り返り聞いてみる。個人的に声を掛けられたのは初めて。店の何人かと一緒に飲みには行く。でも、大原さんはバーの店員と仲が良くて、俺たち店の人間とはちょっと離れた所にいるから、誰かと特に親しい訳でもなかった。そんな...

『迷惑な落とし物。』11

 いつになく、ベッドの上でパッチリと目を覚ませた俺。白々と昇る朝日をカーテンの隙間から感じて、今朝は隣に正臣が眠っていることを把握していた。昨夜の妙な出来事も、時間が経てば学生時代の延長線。あの頃の馬鹿騒ぎと何ら変わっていなかった。まだ隣で寝息を立てている正臣に、気付かれないようそっと布団から出る。自分の部屋なのに、どうして俺が気を使わなきゃいけないんだか.........取り敢えずは珈琲をセットして、昨...