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いらっしゃいませ。お話の各1話目はこちらから。

はじめまして itti(イッチ)と申します。こちらは、イッチが趣味で書いておりますBL小説やイラスト、漫画などを盛り込んだ憩いの場所。全てはボーイズラブに傾いておりますので、共有して頂ける方はどうぞお入りください。尚、別のサイトでも活動しております。pixiv・アルファポリス・fujyossy・エブリスタでもBL小説やイラスト、漫画、などを投稿中。現在のお話と 過去の小説の各一話目にリンクを貼っておきますので、「題名...

君は腕の中・・・ 85

 「 俺が君に来てほしいんだ。オフクロの事は気にしなくていい。 」斗真くんの肩をそっと抱き寄せると云った。ベッドの端に腰掛けて、今にも泣きそうな顔を見ていると堪らなくなる。この気持ちをオフクロに分かって欲しいと思いつつも、どこかで取り繕ってしまいそうで。そんな自分が汚くも思えた。「 貴也さん、........... 」斗真くんの手が俺の背中に伸びる。俺も愛おしくてカレの背中をギュっと抱きしめた。胸が苦しくて...

君は腕の中・・・ 84

 千里も功も、二人して斗真くんの事を不思議そうな顔で覗き込んでいる。その向かいで、俺はひとり冷汗をかきながら斗真くんの顔から眼を逸らす。オフクロもどうして斗真くんの言動に引っかかるかな~。そこは受け流しておいて欲しかった。「 斗真には話しただろ?俺がちーちゃんと付き合っている事。今更タカにぃを好きなわけないじゃん。何云ってんだよ。 」功が斗真くんの肩に手を置くと云うから、 「そうだけど、ひょっとし...

君は腕の中・・・ 83

 固唾を飲んで見守る中、オフクロは口元をキュッと閉めるとこう云った。「 今は賛成できない。 」「 ........ぇ? 」三人が揃って吐息の様な声をあげる。拍子抜けした様な、脱力感のある声だった。「 オフクロ.......... 」俺が呼びかけると、すかさず功も 「どうしてだよ。」 と言葉を発した。てっきりいい感じになって、賛成するものと思っていたのに........。「 ちーちゃんの事は大好きよ。お母さんは貴也とちーちゃ...

君は腕の中・・・ 82

 じっとオフクロの顔を見つめる俺たちだったが、「 美織さんって強いですよ。親に勘当された人と駆け落ちなんて.......。 」と云う千里に視線を移した。思いつめた表情の千里。自分だったらと、心の中で重たい感情を巡らせている様だ。「 パパがね、何があっても私と子供の事は守ってみせるって云ったの。若くても、そういう男気のある人だったから、私は不安を感じなかった。すべてパパに任せようって、そう思ったら気が楽に...

君は腕の中・・・ 81

 今夜ほど、壁に掛かった時計の針をじっと見つめた事はない。秒針の音はしないはずなのに、俺の鼓動と被っているのか妙に近くで聞こえる気がする。時間が気になりつつも、功と千里の結婚について未だオフクロからの反応がない。驚きの叫びをあげてから、いいとも悪いとも云わず黙って何処か一点を見つめていた。「 あ、っと、.......... それで、功の気持ちは分かったけど千里の方は?気になるのが歳の差だけって事なら 」「 ...