境界線の果てには。(007)

結局、今夜のおかずは、ちぎれたネギの青い部分も使って鍋にした。「やっぱり肉は牛だね!しゃぶしゃぶ最高ー。」「あのさ、しゃぶしゃぶにしては肉が厚くないか?これ、焼肉用だろ!?」広斗が向かいの真咲にいうと、ニヤリと笑いながら「二枚重ね、と思えば尚おいしいだろ?」と、訳の分からないことを言う。しゃぶしゃぶでも、焼肉でもどっちでもいいんだけどさ、真咲が妙にハイテンションで怖い。最近は、家に着くなり速攻で襲...

境界線の果てには。「買い物帰り」

今夜は鍋にする?それとも焼肉?-------それとも、オレ?...

境界線の果てには。(006)

カン カン カンツ っとアパートの階段を駆け上がる真咲の後から、のそっとついていく広斗。「おーい!早く開けてくれよ、重いんだからさぁ。」「わかってるって。もう、なにはしゃいじゃってんの?お兄さんは疲れたのよ?!」わざとふざけて言ってやるが、ナンのリアクションもねぇ。「チツ。」お前のその高揚してる顔、自分で分かってんのかね?広斗は鍵を差し込みドアを開けると、先に真咲を入れてやった。早速真咲が冷蔵庫を開...

境界線の果てには。(005)

大学のある駅から電車で30分。駅前には商店街が立ち並び、夕方になると、主婦や会社帰りのサラリーマンが買い物をしている。その間を抜けてしばらく歩くと、Sマートはあった。地域密着型のスーパーマーケット。外観は決してオシャレではないが、手書きのチラシが毎日入って、今日の”イチオシ”と題してはかなり安いものが載っていた。どうして真咲がその”イチオシ”を知っているのかは分からないけど、今どきは携帯アプリでスーパー...

境界線の果てには。(004)

全く、油断も隙も無い。授業中に男のチンコ触りに来るとか・・・・・キモイだろ。真咲はゲイでもホモでもないのに、どうして俺の事抱きたいんだろ。最初に聞いたとき、自分の守りたいと思う相手じゃないと付き合わないって言ってた。俺を守ってくれるらしい。けど、俺だって男だし、真咲に守られなくたって生きていけるっつうの。まあな、近くに女子が来た時だけは守ってほしいけどさ。隣で真咲の視線を感じる広斗だが、完全に無視...