『曇天の月』 043

 弁護士事務所に着くと、迎えてくれたのは俺の親父。会社の実印持ち出して、何をしているのやらと思ったら、今日はこんな所にいた。「おう、涼介。今しがた話は済んだぞ。」そう言った親父は、どことなくスッキリした面持ちで、コタツの中でヤドカリみたいに過ごしていたのが嘘の様だった。「なんだよ、話って・・・・また勝手に決めてんのか?」俺がテーブルにつくと言ったが、目の前の契約書が目に入る。「コレは・・・・?何の...

『曇天の月』 042

 濡れた髪をタオルで拭きながら部屋に戻ると、掛布団に絡みつくように足を回して、司が眠っていた。結局、あの後は酒の勢いもあって、2ラウンド目に突入してしまった。明日仕事だというのに・・・・・ベッドに腰を降ろして、司の髪を触る。相変わらずしっかり乾かさないで眠ってしまったようで、俺はドライヤーを持ってくると乾かし始めた。音がうるさいのか、司は枕に顔を埋めてしまうが、そっと髪をすくうようにして風を当てる...

『曇天の月』 041「R18」多分!!

アア............あ.............司のモノを深く呑み込みそうになると、腰を引いて抗うが、その腰に手を掛けると、また押し戻してやる。その度にヒクヒクと臀部が強張った。そろそろ立っているのも限界か、半分うな垂れるように頭を垂れる。口を離すと、「ベッドいく?」と聞いた。コクリと頷き、俺に手を引かれるとそのままベッドに横たわる。多分、司は酔っぱらっている。いつもはもっと高圧的になり、自分の快感を追い求めると、...

『曇天の月』 040「R18」かも?

 「どうした・・・?」俺が急に黙ってしまったから、気にした司が聞いてくる。「あ、・・・いや、なんでも・・・まあ分かった。取り合えず帰るわ!またな」そういって部屋を出ようとしたが、ドアの前で腕を伸ばして遮った司が、俺の襟首を掴むとじっと見てくる。「・・・何?」「この話、ひっくり返すなよ?!でないと、お前もオレも終わりだ。」「・・・・分かった。・・・じゃあな。」パタンとドアを閉めて出たが、なんとなく落...

『曇天の月』 039

 目を剥いて聞いた俺の胸をとんとん、と叩くと「少し逸れたけど、取り合えず真柴の今の社員はそのまま、だと思う。あと、工場もな!」と、安堵の表情で言った。「どうやった?金は?」俺が興奮して聞くから、司がもう一度俺の胸を押さえる。「実は・・・・豊臣が100パーセント出資する。その代わり、真柴は商権と工場の土地建物、機械、在庫品すべてを豊臣に売る。その後で、倒産してもらう。」「・・・え?倒産、て・・・・」...