『曇天の月』 055

ここからはR18となります。年齢に達しない方は、申し訳ありませんがスルー願います。 .........は、......ぁ........こらえきれずに俺の下で喘ぐ司の吐息は、耳の奥で心地よい音色となり、俺自身の高ぶりをあげてくれる。「つ、かさ.......ぁぁ......」俺に絡みつくように、うねる内壁。少しキツイ。十分に解さないまま、司は待ちきれないといい、無理やりに手を添えて誘導した。今日の司は、いつになく可愛い。おーはらの茶番に...

『曇天の月』 054

 西沢家の前で、ゆっくりとタクシーが止まった。俺は、司の家から回ろうと思って先に車に乗り込むと、少し奥へと詰めて座った。後から乗り込んだ司が、ドアが閉まるなり運転手に俺のアパートの住所を告げるから驚く。「え、お前の家の方が先だろ?俺んち遠回りになるぞ。」というが、「いいんだ。」と言うだけ。そのまま、外の景色に目をやっていて、こちらを見ようとはしない。なんだか怒っているような気もするが、何も変な話は...

『曇天の月』 053

 「結婚は?」いきなり先輩の西沢さんに聞かれ、俺は絶句した。「・・・まだ、です。」その一言を言うのが精一杯。女に興味ないとか、つい言ってしまいそうで焦る。ここは、いつも行くバーじゃない。「司と一緒か・・・!二人ともイケメンすぎて選り好みしてるんじゃないのか?」「そんな事ないですよ。巡り会わないだけで・・・」司は俺に返事をさせまいと、間に入って答えてくれた。きっとこういう質問にも慣れているんだな。営...

『曇天の月』 052

 アパートに着いた俺は、部屋の隅に買ってきた荷物を置いた。それから、冷蔵庫の中のビールを6本取り出してビニールの袋に入れると、入口で待っている司に手渡す。「なに?! お前が持って行けよ。」司は俺の手を押し戻すとそう言ったが、その口は少し尖り気味で、不機嫌そうだった。「俺、行かない方がいいんじゃないのか?・・・迷惑なんだろ?!」「・・・別に、迷惑じゃないさ。先輩が誘ったんだし、酒を飲むぐらいはいいだ...

『曇天の月』 051

 その日は朝から掃除をして、足りない日用品を買うためにホームセンターへ向かった。独りで買い物なんて久しぶりだ。スーパーなんかには食材を買いに行ったりするが、こういうホームセンターは余程の事が無いと来なかった。独り暮らしでは、日用品の買い置きも必要が無い。無くなればコンビニで買ったっていいんだから。オレは、駐車場に車を止めるとカートを押して店舗の中に入った。大きめのカートの中に、トイレットペーパーや...