【曼珠沙華】 炎に落ちる127

 雑踏の中、人混みに紛れていると気分が落ち着いた。店までの道をゆっくりと歩いて行く。通い慣れた道なのに、昨日までの俺とは違うような気がして変な感じだ。シャッターを開けると、なんだか寂れた店になってしまったようで、空気も重く昔の賑わいは遠い過去の話の様だった。母親に言われた通り、ここに居るとお客さんの喜ぶ顔が見られて俺も嬉しく思った。自分のチョイスした商品を手に取ってもらい気にいってもらえると、自信...

【曼珠沙華】 炎に落ちる126

 翌日、目を覚ましたのは昼を少しまわった時間だった。寝る前にオフクロのおにぎりを食べたせいか、腹は減っていない。しばらくは、ベッドの上で上体を起こしてぼんやりとしていた俺。それでも、心配をかけてはと思いリビングに降りて行った。「おはよう、眠れた?」「.....ああ、結構寝た。」台所で昼の準備をする母親に言うと、テーブルについた。ここで食べる朝食の時間は、戦場のように慌ただしかった事を思い出す。そんな時...

【曼珠沙華】 炎に落ちる125

 ネオンの灯る街並みから少し外れると、閑静な住宅街に入る。その先を進んで行くと『ここで、いいです』おーはら君が助手席で言った。俺を心配して、実家に戻れというアネキを避けるため、おーはら君を自宅まで送る事にした。普段は車の運転をしない俺。店までは歩きで充分。だから、命の保証は出来ない。「取り合えず、キミを無事に送り届けられてよかったよ。俺の腕も錆びてはいなかったって事だ。」道路の脇に駐車すると言った...

イラスト 「おーはら君」 

 これはおーはら君です昔、同じ17歳の頃に千早が感じた不安をおーはら君も感じていたのでしょうか。人前でも、千早の手を離さず繋いでいたことは、この少年のその後に関わる事となりますが。...

【曼珠沙華】 炎に落ちる124

 眼下に映るのは、キメの細かい白い太もも。「毛、......薄いな.......。」「..................」太ももから手を伸ばすと、そこを触ってみる。女のソコは知らないけど、おーはら君のは俺と比べても薄い。その間で、わずかに反応するモノ。...........俺は、おーはら君を犯した.............カレは泣くわけでもなく、かといって喘ぐわけでもなく、ただじっと俺を受け入れている。自分の下で、苦痛に耐えるおーはら君の顔を冷めた...