『君と まわり道』 69

 賑わう店内のざわめきも、オレの周りだけは閉ざされた空間の様に、耳には入って来なかった。下を向いて目を閉じるオレに、トン、と肩を押す手の感触が伝わると、顔を上げる。山野辺さんは驚いてはいるが、オレがゲイだと知っていて、今は相手が親友の拓海だと言う方に驚きを表しているようだった。でも、チカちゃんに至ってはオレの性癖を知らない。ノーマルだと思っているから、その顔にはなんとも言えない驚愕の表情を浮かべて...

『君と まわり道』 68

 雑踏に紛れて拓海の声が聞こえた気がして、思わず来た道を振り返った。駅ビルの中、売り場から社員休憩所へと行く途中の通路は来客でごった返していて辺りをキョロキョロと見廻す。「アツシ、こっち!」名前を呼ばれて声の方へ向くと、エスカレーターを降りてきた拓海の姿が見えた。黒のロゴTシャツにブラックジーンズ姿の拓海は、相変わらずの全身黒ずくめで.....。「お、どうした?」と聞くオレに、鼻の頭を擦りながら近寄って...

『君と まわり道』 67

 「あー、マイッタ。」カンカン、とアパートの階段を降り乍らひとりぼやくオレ。朝8時の日差しなのに、じりじりとキツイ季節になった。自転車置き場で日当たりのいい場所に停めていたせいか、サドルが若干熱くて痛めた尻を刺激する。「くっそーっ!考えたらオレが休みの前日にヤれば良かったんだよなー。アイツの身体を心配して昨夜になったけど、結局オレじゃん!辛いじゃん!」独り言を言いながら自転車を漕ぐと、アパートを出...

『君と まわり道』 66

R18 続きます 拓海の身体にじっとり汗が噴き出すと、オレの腹にも自分の放つ淫猥な蜜が塗りこめられていく。互いの唇を貪るように重ねると、その度に咥内から溢れる滴は絹糸の様に顎を伝う。それをまた舌先で絡めとっていくと、更に奥深く咥内を犯す。.................ぁ、......................ん.............目眩が起きそうな程の快感を自分の下腹部に感じると、足の先までもが震える様だった。...........た、.........く...

『君と まわり道』 65

遂に**R18**お気をつけて!! -----------クチュ、生暖かいローションを手の平に垂らすと、それを指ですくい後ろの窄まりに塗り付けた。モチロン指にはゴムをはめ、自分で解そうと腕を後ろに回す。拓海は、そんなオレの姿を喜々として見ているが、「スゲぇ、そんな風にすンだ?!痛くない?」なんて聞いてくるから気が散ってしまう。「うるせぇ、黙って待ってろ。」と、こんな時に似つかわしくない言葉で、拓海を諭す。が、冷静...