境界線の果てには。(007)

結局、今夜のおかずは、ちぎれたネギの青い部分も使って鍋にした。

「やっぱり肉は牛だね!しゃぶしゃぶ最高ー。」
「あのさ、しゃぶしゃぶにしては肉が厚くないか?これ、焼肉用だろ!?」

広斗が向かいの真咲にいうと、ニヤリと笑いながら
「二枚重ね、と思えば尚おいしいだろ?」
と、訳の分からないことを言う。

しゃぶしゃぶでも、焼肉でもどっちでもいいんだけどさ、真咲が妙にハイテンションで怖い。

最近は、家に着くなり速攻で襲われることは無くなったが、今日なんて学校でも下心丸出しだったから・・・。

そりゃあ俺だって、エッチは好きだよ?!
気持ちいい事を嫌いな人はいないだろ。けど・・・ひとつ納得のいかないことがあるんだ。

「さあ、腹いっぱいになったし、寝る?」
食器を洗い終えてそういうと、口元をきゅっと上げて微笑むのが、真咲の合図。

いつもなら俺もニカッと笑って真咲の首に腕をまわしてた。

でも、今日は違うよ。俺は真咲の胸ぐらをつかんで顔を近づけると
「今日は俺が掘る方だから。」
しっかり目を見て言ってやった。

「・・・・・・・・」

なに?却下ってことか?・・・無言って・・・・。

暫らく瞳に火花を散らし、じっと見つめ合う。

言っておくけど、事故の前まではガンガン女の子とヤってたんだからな。
それが女の子といられなくなって、エッチの相手が同性になったって俺はずっと男だった。

なのに真咲が俺を・・・・・・・。

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