『曇天の月』 040「R18」かも?



 「どうした・・・?」俺が急に黙ってしまったから、気にした司が聞いてくる。

「あ、・・・いや、なんでも・・・まあ分かった。取り合えず帰るわ!またな」
そういって部屋を出ようとしたが、ドアの前で腕を伸ばして遮った司が、俺の襟首を掴むとじっと見てくる。

「・・・何?」

「この話、ひっくり返すなよ?!でないと、お前もオレも終わりだ。」

「・・・・分かった。・・・じゃあな。」

パタンとドアを閉めて出たが、なんとなく落ち着かなかった。
俺がゆっくりしてんのか、司が早すぎんのか・・・・・・。
親父には、俺たちで考えてる、なんて言ったけど・・・・・
これじゃあ司の手の上で、転がされてるみたいだな。

さっきの三人の社員からじっとりした目で見られたが、すました顔で豊臣を後にする。



- - - 
「若社長、さっき社長がみえて金庫の中漁ってましたけど・・・」
俺が事務所に戻るなり、杏子ちゃんが言ってくるから焦った。

「はあ?・・・漁ってたって、まあ自分の会社のものだしいいけど・・・」
何だろうと思い金庫を開けて見る。



無い。



会社の実印が無い。

「・・・ったく、俺に内緒で何する気なんだよ!」と、大きめの声で独り言を言ったから、その場にいた社員がこっちを見た。

みんなが不安そうに俺を見る。
- そんな風に見ないでくれよ・・・

心の中でそう言ったが、
「いつもの事だよ。社長は好き勝手動く人間だからな?!ま、心配しないで、続けてください。」
周りの社員に言うと、俺は休憩室へ行った。

ポケットからタバコを一本取り出すと、火をつけて軽く吸い込んだ。
そのまま立ち上がると、窓の外の景色を眺める。
少しだけ換気のために窓を開け、そこから煙を吐き出すと、あっという間に白い煙は分散した。

この会社も、こうやってあっという間に消えてなくなるのかな・・・・・?
そんな考えが頭をよぎって、しばし途方に暮れる。


親父の居所を探して、実印をどう使うのか確かめる気にもならず、俺はそのまま仕事をこなすとアパートに帰った。

- - ピンポーン - - 

安いチャイムの音で、寝転んでいた身体を起こす。

「はい。」

ドアを開けると、目の前に司がいた。
普段着に着替えていて、一度自宅に帰ってからわざわざ来たんだと思った。

「おう、どうした?飯食ったのか?」
普段通りの俺の言葉を聞いて、少しほっとした顔をする。

「よかった。もっと思い悩んでいるかと思ったよ。親父さんを自己破産させる話なんかしたし・・・」
司は、あの後気にしていたらしい。
まあ、仕事の為とはいえ、恋人の親を自己破産に追いやるなんて、なかなか気分のいいもんじゃない。
もちろん、司が悪いわけじゃないんだけど、そんな話を俺にすることに自分自身滅入ったんだろう。

「良かったらつまみ買ってきたから、ビールでも飲もうか?」
「おお、いいな。司はカクテル、だろ?」
俺が聞くと、今日はビールでいいと言う。

簡単にテーブルにつまみを盛り付けて、それぞれにビールの缶を開けると、カン、と合わせた。
”カンパイ”ではないけど、なんとなく区切りの様な行為。
お疲れ様、って事かな?

久しぶりに飲む司との酒で、俺は少しだけ気分が晴れたようだった。
モヤモヤした気分が軽くなると、酒の力もあって、隣に座る司にすり寄る。
軽くシャンプーの香りを嗅ぐと、俺の下半身がモヤモヤし出した。

「つかさ・・・」
甘い声で、首筋に吸い付きながら言う俺を横目で見る。

「ヤりたい、・・・ヤらせて、・・・」
言いながらも、俺はどんどん司のシャツのボタンを外す。その間、黙って何も言わない司は、俺の下で顔を真っ赤にしていた。

- あ・・・、ビールで酔ったのか?
そう思ったが、もう止められないし、そのまま裸に剥くと、俺は紅色に染まった小さな粒を口に含んだ。

ぁ..........
小さく喘いだ声が可愛い。

何時もは飲まないビールを俺に付き合って飲んでくれた事が嬉しかったし、今日の事を心配してきてくれた事も俺には嬉しかった。
そう言う事で、互いの気持ちを思いやれる俺たちはいい関係だと思っている。
俺にとっての司は、仕事抜きでも十分繋がりたい相手。一生探しても、なかなか巡り会えない相手だと思っている。
司にとっての俺も、そうであれば嬉しい。

充分膨らんだ紅色の粒が、呼吸に合わせて上下すると、それだけで俺の雄は疼きだす。
自分でズボンを下げれば、むき出しになったモノは弾力を増していた。

司のズボンに手を掛けるが、その手を遮られる。
「・・・・?ダメ?」
小さく聞いた俺の耳元で、ふふツと笑うと、立ち上がった司は、自分でズボンを脱ぎ去った。

座った俺の目の前で、司のモノが立ち上がり、ゆらゆらと俺を誘う。
じっと見上げれば、司の口元がニッと上がった。

「舐めて・・・・」

そういうと、俺の頭を鷲づかみにする。
いつもの言葉。
司は、これが大好きらしい。
俺は言われるまま、それを頬張ると喉元まで吸い上げる。





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