『曇天の月』 074



 トゥルルル・・・・トゥルルル・・・・・

耳元で煩く鳴り響く携帯のアラーム。

目を擦りながら止めた後、ドッと枕に顔を埋めた。

結局明け方になるまで頭の中がごちゃごちゃして眠れなかった。
かといって昼まで寝られる訳もなく。9時にはアラームをセットしておいた。

- 久しぶりに溜まった洗濯でもするか。


起き上がると、枕カバーやシーツを剥して洗濯機に入れた。それからコーヒーをセットして朝食の準備をする。
男のひとり暮らしも板に付いて来て、親父に言ったように俺は一生一人で生きていくのかも。と思った。

昨日みたいに、司以外の男が来てもどこかで拒絶してしまう俺。
昔のように、ただ快感を得たいだけのセックスは求めていない。
この7年間、二人で育んできたものにどっぷり浸かってしまってたんだ。今さら新しい人生のパートナーを探すのは正直自信がなかった。


- パートナー ・・・・・か。・・・そう言えば立花さん、司に何の相談をしたんだろう。
仕事がやりにくいとか、そういう事かな?

本当は心の中で引っかかっているが、今となっては二人の間柄に何の文句も付けようがなかった。
司もゲイだけど、ひょっとしたら女は大丈夫なのかも・・・
大学より前に付き合った人の話なんか聞いた事もないし。

実はゲイですって人が、普通に結婚生活を送っているのも知っている。
子供を儲けた良きパパが、裏では若い男と不倫してるって話もバーのママから聞いた。
俺は、そんなに器用な真似はできないし、家族になった人にも悪いと思ってしまう。
やっぱり一生独身のままだな.........。

そんな事を思うと、ひとり納得しながらコーヒーを口にした。







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