【曼珠沙華】 炎に落ちる087



    トクン   トクン   トクン

胸の鼓動を感じながら、手のひらでそっと桂の腹を撫でると、微かに震えた桂の指が俺の首筋をなぞる。

顔をあげて桂の瞳を覗く。
その瞳は憂いをおびて、俺の顔に近づくと頬に口づけをしてくれた。

  チュ、........

微かな音なのに、まるで部屋中に響き渡るかのように感じて恥ずかしくなる。
もう何度も交わした口づけ。
それなのに、今夜のそれは違って感じられた。まるで、俺と桂の永遠の愛を誓うかのような、そんな意味合いを持つ物となった。

「千早.........、オレ、みっともないな。天野さんにあんな事言って........」
と、桂は少しだけはにかんだが、俺は嬉しかった。

「みっともなくなんか.........全然、そんな風に思っていないよ。俺は桂が本気で惚れてくれてるのが分かって嬉しいんだ。」
うな垂れる桂の頬を両手で挟むと言った。

「ホント?・・・なら良かった。」
ホッとしたように、俺の額に自分のおでこをくっつけると、桂は微笑んだ。

「桂は俺の支えになってくれてる。だから、自信を持てよ。俺が他の誰かとどうこうなることはないから。桂さえいてくれれば、それでいいんだ。」
そのまま互いの目を見つめ合うと、おでこを離してもう一度桂の唇を食んだ。

「............千早、.......。ありがと。」
「ううん、.....。」




俺と桂はしばらく抱き合ったままだったが、立ち上がると手を繋いで天野さんの部屋を後にした。

人混みの中を手を繋いだまま歩くと、対向者の人にジロリと顔を見られる。
でも、今の俺たちにはそんな事は大したことじゃなくて、自分の気持ちに正直になれる事の方が嬉しかった。

桂の家に着くと、俺は静かに部屋へと上がった。

ばあちゃん達に、しばらく勉強をすると言って二階に上がるが、俺の心臓はヤバイぐらいに高鳴っていて、桂が部屋のドアを閉めるのが待ちきれない程、身体は火照ってしまった。

そんな俺の気持ちが分かったのか、桂もドアを閉めた途端俺の背中に腕を回し、抱きしめてくれる。

はっ、.........はぁ、..........

互いの唇を貪るように求め合うと、ベッドへとなだれ込んだ。

ベッドカバーのヒヤリと冷たい感触も、今の俺たちには心地よくて、体中の熱が蒸気になって溢れそうだった。

互いにキスをしながらも、手はベルトへとかけられ、すぐにジーンズの前を開放すると下着の上からでも分かるほど薄い生地を持ち上げていた。

俺が桂の下着に手をかける。
少しずらしただけで、桂の雄は勢いをつけて跳ねて出た。
その先の部分に舌を這わすと、桂はうっ、と小さく息を飲む。

既に、小さなくぼみからは透明の滴が垂れていて、俺はそれを舌で救い上げた。

チラッと桂の顔を見上げると、目を閉じて気持ちよさそうにしている。
俺の髪に指を通しながら、桂は薄目を開けるが、俺を確認するとまた目を閉じた。




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