【曼珠沙華】 炎に落ちる124



 眼下に映るのは、キメの細かい白い太もも。

「毛、......薄いな.......。」
「..................」

太ももから手を伸ばすと、そこを触ってみる。

女のソコは知らないけど、おーはら君のは俺と比べても薄い。
その間で、わずかに反応するモノ。



...........俺は、おーはら君を犯した.............

カレは泣くわけでもなく、かといって喘ぐわけでもなく、ただじっと俺を受け入れている。

自分の下で、苦痛に耐えるおーはら君の顔を冷めた心で俺が見る。


..............ぁ、..................


少しだけ声を上げると、俺の腕にしがみ付いた。
俺はその手を取ると、手首を掴んでシーツに貼り付けるようにする。

そうしておいて、ゆっくり律動を繰り返す。

記憶の中の桂がここに居た。
桂に入った事はない。
でも、繋がりを感じた時、ここに桂がいると思った。


そう思った途端、身体は飛んだように軽くなって、意識だけ遠いあの場所へ行ったようだった。







次に目覚めた時、俺はベッドの上でシーツにくるまっていた。
辺りは真っ暗で、時折漏れ聞こえる階下の声が、アネキとおーはら君のものだと分かると、また目を閉じる。







- - - 

「あ、千早.......。ご飯食べるでしょ?!おーはら君も今食べ終わったところ。」

「...................」

「ご馳走になって、すみません。」
そういうと俺の顔を見た。

「.............なんで帰らない?.......家族が心配するだろ。」
「千早っ!!そんな事言って.........!あんたの面倒見てくれてたんでしょ。おうちには電話入れてもらったから。」

「俺、飯は要らない。........桂のお父さんから電話あった?」
縁側に腰を降ろしてアネキに聞いてみると、「ううん。千早の無事を伝えてからは無いわ。きっと色々大変なのよ。」と暗い顔になる。

そんなアネキの顔を見ると同時に、隣のおーはら君の顔も見た。

あんな事をされたっていうのに、平気な顔で、まるで何もなかったかの様に俺を見る。
自分でもひどい事をしたと思っている。でも、逃げれば追えない俺だった。力は強くはなかったと思う。

なのに、なぜおーはら君は逃げなかったのか...............。


桂の事を思う一方で、この少年の事も気になった。


.............俺は一体どうしたんだ.....................?







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