『君と まわり道』 27


 ちょっとだけ張り詰めた空気が緩んだのは、拓海が自分の拳を見て「痛ぇ.........」と言ったから。
左手で右の拳をさする様にすると、その場にしゃがみ込んだ。

「..............」
言葉を掛ける事が出来なくて、じっと固唾を飲んでいると、フイッとオレの方を見る。まだ興奮した目をしていたが、もう一度拳に視線を向けるとこういった。
「友達失くすかも、って言ったろ?!.........でも、アツシは俺にキスをした。」


その言葉に「ああ、確かに.........」と答えるオレ。

「だったら責任とって俺と付き合えよ。」
拓海の言い方は、ちょっと拗ねているような、照れているような.........。

「え、そっち?!」
オレは焦る。真逆の事を考えていたから、もう二度と顔を見れないんじゃないかって。
「お前、ノンケだろ?............いいの?オレ、ゲイで男なんだけど。」と確認するが、ちらりと視線を向けると「うん。」と言った。

その言葉を聞いた途端、オレの心臓はヤバイくらいに音をたてる。まさか、この展開は想像していなくて、あの日拓海を見る目が変わってしまったことに罪悪感を持っていた。だから、松原の事で怒りをかって追い出されても、なにも言えなかったんだ。
拓海がオレを好きだと言ってくれたが、それは一時の気の迷いって事もあるし.................。

「本気?...............オレ、拓海を傷付けたくないんだけど。」と聞くと、拓海がその場から立ち上がってオレの前に歩み寄る。
拓海の手が伸びてオレの肩に置くと、グッと力を込めて引き寄せられる。
鼻先5センチの所で見つめる瞳は、じっとオレの目を貫くようにして動かなかった。真剣な眼差し。拓海の覚悟の様なものを感じる。

オレは、そのままゆっくり首の角度をつけると、拓海の唇に触れた。
----チュッ、---
軽く重ねると、今度はもう少し長く覆った。覆いながら、オレの舌で上唇を舐め上げると、拓海はそのまま唇を開く。
申し訳なさそうに出す拓海の舌をオレが吸い上げると、そのまま深く絡み合い互いの息遣いが荒くなった。

「ぁ、たくみ..................、」
オレは、すぐにでも拓海を抱きたい衝動にかられる。
着ていたシャツは、キスの合間に脱ぎ捨てた。拓海のシャツも腕をあげて抜き取ると、白い肌が目の前に来る。
上半身裸のままベッドへと倒れ込むと、その興奮度はマックスに達した。

ベッドの上で左右に転がりながら、互いに唇を貪るが、ズボンのベルトに手をかけて『あ、』と思った。

今までのセックスの相手は、ゲイかバイの男。しかも手慣れている奴らばかりで、イチイチ説明する必要もないし流れに身を任せればコトは上手く運んだ。でも、拓海はノンケ...............。

「.............ぁ、の........、いいの?ホントに。」と、もう一度念押しをすることにした。
この場合、拓海は女としかヤってないから、オレたちのポジションでは’タチ’って事になる。
けれど、オレもいわゆる’タチ’で、’ネコ’はあんまり好きじゃなかった。

「アツシの好きなようにしろ。俺は分からないし、任せる。」
と、拓海が男気をみせるが、なんだか酷いことをしてしまいそうで一瞬ためらったオレは、もう一度拓海の唇にキスをすると穿いていたスウェットパンツを下げて拓海の半勃ちのモノを掴んだ。

「フツ、」
軽く鼻から息が洩れる拓海。目は閉じている。

オレは、薄目を開けてその表情を見ながらゆっくり扱いた。

「....ぁ、きもち、......ぃ....」
拓海の口から洩れる言葉にオレ自身も反応すると、自分で解放した前からオレのモノを引き出す。
そうして、拓海のモノと合わせるとキスをしながらゆっくり扱いた。






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