『君と まわり道』 28

*R15 ?*




 初めて、拓海の雄を感じると、オレは高校時代を思い出していた。
自惚れる訳じゃないけれど、長身のオレと拓海のコンビは目立つ存在だったと思う。成績を発表されれば必ず上位にはいたし、スポーツもそれなりにこなしていた。だから、女子の視線はいつも感じて過ごしていたんだ。

そんなオレたちが、男とばかりつるんでいるから、周りは不思議がっていた。杉本や中島たちと仲が良かったのも、あいつらの周りには女子の存在が無かったから。二人とも、どちらかと言えばカタブツっぽい。
まあ、それは見た目が、って事だけど。
オレや拓海には、そこが良かったんだ。女の話題ばかりのグループは正直ウンザリ。オレに至っては全く興味のカケラもないから。

 松原の出現で、拓海が離れてからはオレも寂しかったんだよな。あの時は、今のこんな状況を想像もしなかったが、こうなってみると、すでにお互いに興味があって好きだったのかもしれない。ただ、それがどういうものなのか解らないまま過ごしてきた。

 「ぅ、...............ぅうんっ、.................ぁあ.....................」
初めて耳にする拓海の喘ぎ声に尚更エロさを感じる。オレの腰に手を添えるが、拓海は自分でそこに触れようとはしない。

 拓海も戸惑っているんだろうか。それとも、やはりこんな事はした事が無いだろうし、分からないからなのか..................。
「.....拓海も、触ってみて....」
そう言って、片方の手を取るとオレの手と合わせて握らせた。
「ぁ、.................」と、一瞬手に力が入ったが、オレがキスをしてやれば身体の力も抜けるようで、後はオレの動きに合わせるように扱きだす。

 何度も何度も口づけて、時折首筋にも舌を這わしながら、それでも手は緩めないで、益々硬くなるモノを感じると、やがて拓海は首をブルブルと横に振り出した。

「だ、めだ。.......も、ぃく!..........あっ、...........あっ、」

「いいよ、イって.............」
オレは耳もとで囁く。すると、拓海の雄から勢いよく白濁が飛び散り、二人の腹の上に小さな水たまりを作った。

は、ぁ..................はぁ............

腹の筋肉が波打つように呼吸をする拓海の瞳を覗き込めば、照れたように顔を背ける。が、その視線はまたオレに戻されて「アツシも、....イケよ。」というと、オレのモノをねちねちと扱きあげた。

「ん、..................んはっ...........ぁ、気持ち............ぃ」

オレは目を閉じると、拓海がオレのモノに向ける熱い視線を感じながら、手の動きに合わせて腰を揺らす。
じわじわと上がって来る感覚で、イきそうになると拓海の身体を抱き寄せた。そうして、ぶるっと震えたオレから放出された白濁は、二人の腹の間で拓海の物と混じり合う。

 なんだか、久しぶりの淡い達成感を味わうと、オレは拓海の額にチュッとキスをしてベッドから起き上がった。

枕元のティッシュケースを手に取ると、何枚かを掴んで拓海に渡す。
自分の腹も一応きれいに拭いておくが、もう一度拓海の方を見ると、何故か拭く手が止まっていて。

「.........拓海?」と、声を掛けるが返事は無くて、じっとティッシュペーパーを掴んだまま。
「どうした?................まさか、イヤ、だった................?」
オレは少し心配になる。さっきの拓海の表情ではイヤだという感じはなかったし、むしろ気持ち良かったんだろうと思っていたから。

「..........あ、っと.................シャワー、して来れば?」
オレが拓海に促すと、こちらを向きやった顔に不機嫌そうな眉間のしわが現れた。少し睨まれて、オレもドキリとする。
・・・・・なにか悪い事したんだろうか?・・・・・

心配になって首を傾げて拓海の顔を見るが、拓海は真顔になると、「これでおしまい?」と聞いてきた。

「・・・・・・・・・」
そう聞かれて言葉が出ない。
正直、この先はどうしたらいいのか、まだ気持ちの整理がついていないオレだった。





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