『君と まわり道』 61


 拓海は、どこまでオレとの事を考えているのか.............。
ずっとこうして、二人でやって行きたいと考えているのか。それとも、いずれは結婚して家庭を持つつもりなのか.........。
オレを見ているからと、両親に言ってくれた言葉。本当に有難いと思った。
でも、その本当の意味をオレは知らない。聞くのも恐いし...................。


台所で食器を洗い終わると、「さっきの話、アツシに任せる。此処でもいいっていうならそれでいいし。広くて安い所がいいならそっちに引っ越す。考えといてくれ。」と言って風呂へ入る準備を始めた。

「ああ、分かった.....、考えるよ。」
オレは自分の部屋で、布団を敷きながら拓海に言うが、その上司って人になんて言うのかが気がかりで。拓海にウソをつかせてしまう事になるんじゃ?!



* * * 
オレが風呂から出ると、拓海はベッドに寝転がりイヤホンをして何かを聴いていた。

話しかけるのも悪いと思ったオレは、自分の布団に腰を降ろす。
本当は、ベッドに行って拓海の身体にまとわりつきたいけれど、そこは明日の仕事を考えてガマン。さっきといい、今といい、オレってこんなに理性があったっけ?!
前は、相手がウダウダ言おうが抱きついてその気にさせてた。キスして尻を揉んで、擦り合ったらその後は頭で考える事も無かったのに.........。

今度ばかりは、拓海に牛耳られてる気がしてならない。
金曜日の事も、あれはオレも気にするなって言ったけれど、好きあっているなら少しくらいはイチャイチャしたってイイだろうに。
.........なんて、自問自答しながら立ち上がると、キッチンへ行き冷蔵庫からペットボトルの水を出してコップに入れる。

「あ、俺も。」と拓海が言って、手を差し出す。

オレはコップに入れてやると、ベッドの所まで持って行ってやった。

「サンキュ、」
イヤホンを外すと、礼を言ってコップに口を付ける。飲み干すのをじっと眺めながら、その口に吸い付きたい衝動に駆られるが、そこはやっぱり我慢した。

コップを受け取って流しに置くと、オレが「おやすみ。」というが、「一緒に寝ないの?」と拓海が煽る。

「.........、あのさ、そういうの止めてくれるか?オレは金曜日までは一応待つつもりなんだよ。もし気が乗らずにヤらないとしても、だ。なのに、お前とくっついてたらオレの理性も飛んじゃうんだよ。襲っても知らねぇぞ。」

何故かオレはキレて、拓海にそんな事を言ったが、「そうか、アツシに理性があったなんてな。意外だな。」と一言。

「お、っまえなぁ...........!!」
本当に腹がたって、オレはベッドに足をかけると拓海の身体を跨いで馬乗りになる。

「もういいや、挿れなくても気持ちいい事は出来るし。」
そう言うと、拓海のパンツに手をかける。
すると、拓海がニッと口角をあげて笑った。こうなるのを計算していたんだ。

この男..................................

オレをからかっているんじゃないかって思う。でも、それでもいい、オレは拓海に惚れたみたいだし好きな奴には心から触れたいって思う。ヤるんじゃなくて、触れたいんだ...........。

「拓海、.............」
「..................いいよ、気持ちー事しよ。」

互いの下着をはぎ取ると、露わになったモノに手を伸ばす。
オレは、引かれるのを覚悟で拓海の雄に顔を近付けると、その根元に舌を這わせた。

...........ぉ、.......................ッ、

一瞬は驚きの声を洩らしたが、拓海はじっとオレの頭に手を置いたまま横たわっていた。
徐々に張ってくるモノに舌を滑らせると、そのまま先端を呑み込む。

............んんッ、..........................

思わずのけ反った拓海は、大きく「はぁっ、」と息を吐いた。
その表情で気分が上がったオレは、尚も奥深く呑み込むと喉奥で拓海のモノを締め付ける。

「あ、つしッ!..............それ、ヤッ..........!!」
頭をギュっと掴むとオレの名前を呼ぶが、同時にオレの中には暖かいものが広がりそのままゴクリと飲み下してしまった。

モチロン、オレは自分でちゃんと始末が出来る。
拓海がイって、オレの髪の毛に指を絡めている間、自分の硬芯に刺激を与えると解放した。

「.............す、げぇ、..............ッ気持ちい~。アツシ、すげぇ.................。」

うわ言みたいに拓海がつぶやくと、オレはちょっと満足して、きれいに拭きながらフフンと笑う。
内心では、’気持ち悪い事するな’って言われなくて良かったと思いながら。

そのまま布団にもぐり込むと、拓海の肩に頬を寄せて眠りについたオレだった。





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