境界線の果てには。(045)

教室の中で、机に肘をつき講師の話しを聞いてはいるが、ぼんやりして一つも頭に入ってこない。

真咲が自分に向ける感情に、迷いがないのを分かってはいるが、女の子の存在を消す事は出来ない。

よくわからないけど、真咲は自分が守りたいと思った相手しか好きになれないと言う。
今まで何人もの女の子と付き合い、結局選んだのが俺。よりにもよって男を選ぶなんて…

けど、そのお陰で俺は守られてる。
まあ、わがまま言ったりして喧嘩になることもあるけど、やっぱり甘やかされてる気がする。

そうは言っても男だし、時々は可愛い女の子の匂いも嗅ぎたくなるだろう?!
俺だって、別に嫌いって訳じゃないしさ。
それに、どうなるのか知りたい気持ちもある。長いこと、女の子とは二人になっていない。
だから、倒れるかどうか……試したいんだ。



真咲と高木と3人で、昼飯を食べていたらさっきの娘がやって来た。

「いい?」
隣に座りたいのか、俺の顔を見ると聞いてきた。

「ドウゾ。」
隣をあけてやるが、
「悪いんだけど、こっち座って。」
真咲がすかさず言葉を入れる。

戸惑う彼女は俺を見るが、首をすくめてゴメン。と囁いた。

やっぱり真咲が過保護になっている。

これじゃあ確かめるのは無理かなぁ?!

高木は事態が掴めずに、真咲と俺の顔を交互に見ていた。





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