境界線の果てには。(004)

全く、油断も隙も無い。

授業中に男のチンコ触りに来るとか・・・・・キモイだろ。

真咲はゲイでもホモでもないのに、どうして俺の事抱きたいんだろ。

最初に聞いたとき、自分の守りたいと思う相手じゃないと付き合わないって言ってた。

俺を守ってくれるらしい。けど、俺だって男だし、真咲に守られなくたって生きていけるっつうの。

まあな、近くに女子が来た時だけは守ってほしいけどさ。

隣で真咲の視線を感じる広斗だが、完全に無視している。

居眠りも止め、真面目に講義を聞きだした。

ノートを取ろうとシャーペンを出すが、芯が出てこない。

「・・・アレ?・・・芯入れたばっかなのに・・・」目の前でカチカチと押してみるが出ない。

「貸せよ、・・・これは出口で折れたのが詰まってんだよ。出る方からこうやって芯を入れてやればいいんだ。」

俺のシャーペンを取り上げると、真咲が自慢げに言った。

確かに、芯は詰まらずに出てくる。・・・けど、なんだよそのドヤ顔は。

「出す方から入れる・・・ふふふっ・・・ヤラシ。」

は?!なに言ってんだ、コイツ。

「なあ、今日うちくる?けど、食うもんなんも無いんだよな。買い物いく?」

真咲が、隣でニヤケて気持ち悪いので、仕方なく聞いてやった。

「行く、行く。スーパー行こうよ。Sマート、肉の特売日だしさ。」

「・・・?お前は主婦か。・・・まあいいけどさ。ワリカンな?」

「おう。」

そういうと、途端に静かになって講義に耳を傾けるので、真咲の横顔をあきれ顔で見てしまった。

やっぱり、付き合ってるって事かな?・・・俺たち。
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