このブログをご覧になる前に。

はじめまして itti(イッチ)と申します。こちらは、イッチが趣味で書いておりますBL小説やイラスト、漫画などを盛り込んだ憩いの場所。全てはボーイズラブに傾いておりますので、共有して頂ける方はどうぞお入りください。尚、別のサイトでも活動しております。pixiv・アルファポリス・muragon blog でもBL小説やイラスト、漫画、映画感想などを更新。現在のお話と 過去の小説の各一話目にリンクを貼っておきますので、「題名...

【妄想男子と恋のゆくえ。】62

 - いきなり来てまずかったかな.......今更ながらにそんな事を考えた。森の様子を伺うだけでもいいか..........。と、少しだけ気弱になる俺。インターフォンに人差し指を押し当てて声がしないか耳を澄ます。「......はい。」聞こえてきたのは、ちょっと沈んだ森の声だった。「あ、森?!俺、研だけど.........えっと........」「待ってて、今開ける。」「あ、」ぶっきらぼうに言われて、言葉も途切れたままじっとドアが開くのを...

【妄想男子と恋のゆくえ。】61

 「ただいま~」力のない声で言いながら台所に行った。誰もいないテーブルの上に貰ったお土産の袋を置くと、俺は居間の方へと向かう。玄関が開いていたからオフクロがいるはずなんだけど........。「あ、研、お帰り・・・・ちょっとお風呂場の電球が切れてんのよ。取り換えておいてくれる?」居間から出てきたところに、オフクロと出くわして言われると、「分かった・・・。」と言って電球を取りに行く。「ああ、そうだ、テーブル...

【妄想男子と恋のゆくえ。】60

- - - じっと立ったまんま、何処を見ていいのか分からない俺は、目だけがウロウロ.....。「あ、そうそう、ケンちゃんへのお土産がね、こっちにあるから.......。」森のオフクロさんは、そう言うと俺の腕を引いてリビングを出て行く。廊下に出ると、森の部屋の向かいのドアを開けて俺の身体を押し込めた。「え?.......」か細い声を上げた俺に、「ごめんね。ちょっと此処で待っててくれるかしら?!」と言う。「あ、はい......。...

【妄想男子と恋のゆくえ。】59

 - - - 生憎の雨模様に、テンション低めの鳥居だったが、登校して俺を見つけるとすぐに近寄って来る。「おはよ、研、今日は金曜日だな。」「え?あ、おはよう・・・・なに?」机に置いたペンを手に持つと、くるりと回しながら鳥居の顔を見た。「なに?じゃねぇし!・・・なつみちゃんの事、デートだよデート!今日返事するって言ってたろ?」少しだけ厳つい顔で俺を見ると言った。そう言えば返事は金曜日にって言ったっけ・・...

【妄想男子と恋のゆくえ。】58

 写真の中の俺は、子どもたちの中で一番と言っていい程小さくて.....。一番大きな森と並んだら、みっつよっつ歳が違うんじゃないかってくらいで。俺が森の手を引いててやった、なんて思っていたのは間違いで、本当は俺が引かれていたのかもしれない。三つ子の魂百まで、っていうけど、どうして俺は何も覚えていないんだろう.......。それでも、一番最初に森の顔を見て思い出したってところが、俺の中に眠る何かを呼び起こしたって...

【妄想男子と恋のゆくえ。】57

 クローゼットを開けて、棚から体操服を取り出すとスクールバッグに詰め込んだ。教科書なんかは学校のロッカーに入れっぱなし。でも、体操服はちゃんと持ち帰って洗濯をしてもらっている。汗臭い服をそのまま着るなんて、俺には考えられない。これでも綺麗好きなんだ。着替えを済ますと台所に降りて行った。「あれ?オフクロは?」台所で何かやっている晴香に訊いてみる。「やだ.......、今日はお母さんも遅くなるしお父さんは出...

【妄想男子と恋のゆくえ。】56

 - - 森のマンションの前に着くと、「じゃあ、バイバイ。」と言って向きを変える森。「ああ、じゃ..........、また。」と言って俺は横目でチラッと見ただけ。顔をしっかり見る事が出来なくて.....。入口の重そうなドアに手をかけた時だった。森がもう一度こちらを振り向くと「さっきの反応は、想定内だ。拒否られて怯むくらいなら好きにならないさ。じゃあね!」と言ってドアを開けて入って行った。「..........」俺は、口をあ...