君は腕の中・・・ 22

 寝不足で重い瞼を擦りながら、ダイニングテーブルに並べられたトーストとサラダを食べていると、これまた眠そうに大あくびをしながら功がやって来た。「おはよ。あ~っ、なんか頭痛ぇ__」こめかみを押さえながらそう云うと、俺の隣に腰を降ろす。「斗真くんは大丈夫か?」「ああ、熱はないみたい。気持ちよさそうに眠ってるから起こさずに来ちゃった。」「....そうか」功は、自分たちの姿を俺に見られても変わらない態度だった...

君は腕の中・・・ 21

 夜中にぼうっと意識が冷めると、なんとなく床に目が行った。そこに寝ているはずの斗真くんは、さっきより幾分か大きく見えて。だが、暗がりに目を凝らしてみれば、こちらに向けた大きな背中の主は功だった。ぼんやりした頭でも分かる。功は斗真くんの横でしっかりと身体をくっつけている。部屋を間違えたんだろうか?それとも様子を見にきて酔いつぶれてしまったか。どちらにしてもくっつきすぎだろうと、俺は眠気が飛んでしまう...

君は腕の中・・・ 20

 さっきから斗真くんの寝息が気になって...............。功に頼まれて斗真くんを俺の部屋で寝かせる事にしたが、これまでの色々な妄想の結果、自分で意識し過ぎて限界に達しそうだった。俺の部屋でどうしてこんなにスヤスヤと眠れるんだ?緊張するとか無いんだろうか。................俺ひとりが緊張してどうする?!サイドテーブルに置いた明かりを絞って、薄暗くはなっているけれど、斗真くんの寝顔は俺の目にはっきりと見え...

君は腕の中・・・ 19

 「あれ?斗真くん顔赤くない?」「え?.......陽に焼けたんじゃないですか?!」向かいでそうめんを啜る顔を見ていたら、なんとなくさっき見た時より赤く感じられた。確かに、配達途中で陽に当たるから焼けるのかもしれないが、それでも.......俺は、立ち上がると斗真くんの横に行って額に手を伸ばす。「あ、..........熱あるんじゃないか?体温計で測ってみなよ。」「そうですか?.........頭は痛くないですけど。ちょっとボー...